何事も実際に経験したり自分が対象者になってみないと分からないことが多いと思います。特に結婚に関しては今までまったく違う人生を歩んできた二人が一緒に生活をするのですから、結婚前に抱いていた理想の部分と、結婚後に見えてきた現実の部分でギャップが発生してしまうこともあります。
結婚前に相手に求めたこと(理想)と現在相手に求めること(現実)について、実際に結婚後にどんな差があったのか?はたまた無かったのか?男女共同参画局の令和3年度の調査データをもとに【20~39歳】【40~69歳】の既婚男女が感じていることを見ていきましょう。
全年代の男女が、結婚後に求めなくなるのは「価値観の近さ」
全年代の既婚男女が結婚前の理想と結婚後の現実で『求めなくなる』のが「価値観」についてでした。結婚前→後を比較して『求めなくなる』割合については、他の項目と比較すると40-69歳女性で2位となっている以外ではすべて1位となっています。
割合としては
20-39歳女性の結婚前→後で59.3%→45.7%と差は13.6%、
20-39歳男性で57.2%→46.5%と差は10.7%、
40-69歳女性で66.9%→53.3%と差は13.6%、
40-69歳男性で64.6%→50.8%と差は13.8%
となっており、その差は全体で10~14%程度でした。結婚後には結婚前ほどには自分と相手の価値観の近さを求めなくなる(=価値観の違いを受け入れる・許容する・あきらめる)ことが多くなっているようです。
ちなみに、40-69歳女性の結婚後『求めなくなる』割合の1位は「恋愛感情」でした。結婚前→後で23.2%→9.1%と差は14.1%となっています。


結婚後の方が高くなる「求めること」の中でスコア差が最も大きくなるのは、20-39歳既婚女性の「家事力・家事分担できる」
結婚後の方が『求める』がスコアが高くなった項目は、全年代の男女合わせて4つのみで、
「家事力・家事分担できる」が20-39歳女性の結婚前→後で24.4%→36.8%と差は12.4%、40-69歳女性で18.1%→28.5%と差は10.4%
「満足いく経済力・年収」が20-39歳女性の結婚前→後で28.3%→32.2%と差は3.9%
「子供好きである」が20-39歳女性の結婚前→後で20.1%→21.5%と差は1.4%
「親兄弟・親族と上手く付き合う」が20-39歳女性の結婚前→後で7.2%→9.0%と差は1.8%、20-39歳男性で3.1%→4.1%と差は1.0%、40-69歳女性で7.9%→9.8%と差は1.9% という結果になっています。
結婚後に女性から男性に対して家事や家事分担に対する要望や不満などが出てくることが多いようです。「満足いく経済力・年収」に関しては20-39歳女性は結婚後に求めるスコアが高くなっていますが、40-69歳女性では結婚後のスコアの逆転は見られず、一定期間生活を続けると結婚前よりは求めない(現状を受け入れる・許容する・あきらめる)ようになるようです。
また、男性のスコアの中で唯一結婚後に求める割合が高くなっているのが「親兄弟・親族と上手く付き合う」(差は1.0%)となっています。男性に関してはすべての年代で結婚後に相手に求めることが少なくなっていくということが分かります。

結婚後に求めることで最もスコアが高いのは、女性は「一緒にいて落ち着ける・気を遣わない」、男性は「価値観が近い」
結婚後に求めることで、最もスコアが高いのは、
女性は「一緒にいて落ち着ける・気を遣わない」で20-39歳女性で52.1%、40-69歳女性で55.1%
男性は「価値観が近い」で20-39歳男性で46.5%、40-69歳男性で50.8%となっています。
女性は生活の中での安心感や居心地、男性は生活の価値観を重視する傾向が見えます。

いかがでしたでしょうか。男女の結婚生活に対する考え方の違いや、相手に対し求めることの違い、経年による感じ方の変化などが見えてきたのではないでしょうか。これらはあくまで一般的な傾向調査にはなっていますが、婚活や結婚生活の参考にしていただければと思います。
出展データはいずれも:男女共同参画局「令和3年度 人生100年時代における結婚・仕事・収入に関する調査報告書」より


